男装ホストのバイトは稼げるの?きつい仕事内容と時給について


宮城県在住の28歳で、現在は専業主婦をしています。結婚前はネイリストをしていたのですが、コロナ禍で休職を余儀なくされ、無職を楽しみつつウェブライターなどをしながら現在に至ります。

家族は旦那と二人暮らしで、他にペットの猫とヘビと熱帯魚がいます。年収は詳しくは把握しておりませんが、500万円くらいだと思います。

私が経験したのは男装ホストです。ナイトワークの求人サイトで見つけました。


男装ホストをやってみようと思った理由は、大学生の頃にとにかく刺激を求めていて色々なアルバイトに挑戦していたのですが、まだやったことのないものに挑戦したいと息巻いていたところにピッタリハマったことと、日頃から男装して生活していたため、自分でもできるんじゃないかという興味と自惚れがあったからです。

また、お酒が大好きだったので他人のお金で酒が飲めると思ったからです。

男装ホストの仕事内容と時給について

男装とはいえ仕事内容は普通のホストと同じで女の子を相手にするけど大丈夫かと聞かれました。また、セクシャルやホルモン治療などの有無、私服などパーソナルな面についても確認されました。


条件などは給料は求人サイトに書かれていることと異なること、話し声や歌声は男声に寄せること、スーツはもちろん下着も男物(ボクサーパンツ推奨)を着用すること、胸はなくても潰すことが挙げられました。

新人期間は固定給で日給5000円、新人期間を終えると歩合制になるとのことでした。

私は新人期間で辞めてしまったので、時給に換算すると1000円前後だったと思います。


仕事内容は普通の男性のホストと同じです。

  • オープン前の買い出しや店舗の清掃
  • お客様の横に着いての接待やヘルプに入っての接客
  • シャンパンコールでしこたま酒を飲む
  • りコールを盛り上げつつ裏方での音響調整
  • ドリンク作り
  • 営業ラインやホームページやブログの更新
  • 閉店後の片付けやお客様とのアフター

などが主な業務でした。たまに遠方からいらっしゃってお店を貸切にするお客様もおり、その際は他の従業員とみんなで同伴に付き合ったりもしました。


また、系列のホストクラブとの会合や、シャンパンコール選手権などというイベントもあり、その際は数百人単位でシャンパンコールをしました。


他には夜の街の情報誌やサイトに掲載するインタビューやポートレート撮影や、YouTubeの生配信の番組への出演なども行いました。

おおむねイメージ通りではあったのですが、全員ではないにしろ従業員同士がネチネチしているところがイメージと違いました。男性らしさを常に求められる職場だったので、従業員もサバサバしているものだと思っていたところ、男らしさを説いている方がお局のような立場にいたことが意外でした。


他には、客層が男装バーに来るような物珍しさで入る方がほとんどだと思っていたところ、店舗があった場所が夜の街のど真ん中だったこともあってか、しっかりホストクラブを楽しみに来ている方ばかりだったのが、失礼ながらも意外でした。


また系列のホストクラブとの会合やイベントごとに参加できるとは思っていなかったので、意外と感じながらも良い経験ができました。

男装ホストのバイトできついところ

始めたばかりの頃はなかなか指名客がつかなかったため、とにかく先輩のお客さんの席についてお酒を浴びるように飲んだり、アイスペールに入れられたシャンパンを一気飲みしたりと惨めになる仕事が多くつらかったです。

フリーのお客さんの席についても自分の実力不足のため会話が続かず、気まずい時間を作ってしまうことも多々ありました。

ホストは向いてないから辞めてしまおうかなと考えては落ち込み次の仕事でまた話せなくなる負のループに陥るのもとてもつらかったです。

また、お客さんは普段会うことがないような大人の方ばかりで、可愛がってくださる方もいれば、一生懸命話しかけてもひたすら無視する方に当たることも少なくなく、メンタルが削られていくのを感じて苦しかったです。

今後男装ホストをやってみたい方へ

短期間ながらかなり濃厚な経験ができ、接客の極意を叩き込まれたので、どんな相手でも物怖じせずに臨機応変にキャラを作って話せるようになれたため、結果的に今現在までで一番役立つスキルを手に入れることができました。


私が男装ホストをしていたのはもう何年も前で、イロモノのような仕事でしたが、最近はジェンダーレスやLGBTが一般に普及してきているため、このような仕事も知名度を得てきているので、挑戦する機会に恵まれることもあるかもしれません。

相手も人間である以上、自分の思うようにいかない事も多く、そんな場面に直面するとメンタルを削られますが、あまり深く考えずに次に進むことをお勧めします。

自分や相手の性別にとらわれる事なく、目の前の人間を相手にしている事を時々思い返しつつ頑張ってみてください。


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